株式会社HRbase採用チームです。
この記事では、大手メーカー・外資系コンサルファームでのシステム開発エンジニア・PL/PMの経験を経て、「AIエージェントの研究開発に100%注力したい」という思いでHRbaseにジョインしたCTOの土師浩平さんに、HRbaseでのプロダクト開発の魅力や今後の展望についてお話をお聞きしました。
キャリアのスタートは、想定外の中国赴任から
私のキャリアは2012年、家電メーカーのR&D本部への入社からスタートしました。
日本だけでなくシンガポール、ドイツといったグローバル向けのエネルギーマネージメントシステム(EMS)の研究開発に従事している部署に配属となり、大学・大学院時代に培ってきたデジタル信号処理・機械学習のスキルを活かした研究開発が出来ることに心を燃やしていました。ところが、内示の際に、同期たちがシンガポールや日本向けのチームにアサインされていく中、唯一私だけが中国向けEMSチームに飛ばされてしまったんです。
もともと海外なんて全く行くつもりがなかったんです。それなのに入社したら『お前の拠点は日本じゃなくて中国だ。1ヶ月以内に長期ビザ取っておくこと』と言われて、、、内示の瞬間に膝から崩れ落ちそうになるのをこらえて、何とかトイレに逃げ込んでしばらく居室に戻れなかったのを今でも覚えています(笑)
配属先では、スーパー・コンビニ内の複数の店舗機器を接続し省エネ制御を行いながら、得られたデータを遠隔監視サーバーに集約するシステム構成で、当時はかなり難易度の高い開発を求められました。
しかし、中国国内を長期出張ベースで飛び回り、現地の事業会社・開発メンバーと共に6年間仕事をしていくうちに、自身の価値観やスキルにも大きな変化が起こりました。
「行動しないものは価値を生まない」「問題が起きたら全て自分の責任」といった過酷な環境の中で、自然と中国語も習得していきましたし、炎上したプロジェクトのリカバリーも主導できるようになっていきました。考え方も文化も違うチームと一緒に大規模プロダクトを作り事業化に結び付けた経験が、臨機応変な対応力と「最後までやりきる」「現場・現物・現実」という今も変わらない哲学の土台になっています。
2021年10月には総合コンサルティングファームへ転職。家電メーカー時代は発注する立場でしたが、転職先ではお客様から受注をいただく立場となり、自分たちが実際に手を動かしてプロダクトを作る側に立ちました。戦略立案から開発・リリースまでの流れを横断的に担いたい、何を作るのか(What)・何故作るのか(Why)といった企画段階をエンジニア上がりの自分だからこそ担いたいという思いが、転職を決めた大きな背景にあります。
電力・ガスといったエネルギー系企業の設備管理や地図情報システムの導入など、大規模で複雑なプロジェクトを経験する中で、経験豊富な先輩たちと共に仕事をした日々は非常に有意義でした。そのような中で、根本原因を見定めること、特にクリティカルシンキングの重要性を学びました。
出会いは飲み会のたまたまの15分
HRbaseとの出会いは、偶然の重なりでした。
2024年5月頃に、当時通っていた経営大学院の起業家クラブのイベントに、代表の三田さんがゲスト登壇者として来ており、生成AIベンチャーとしての話をされていました。登壇されていた時の話はふーんという感じで聞いていて、その後の懇親会に15分だけ参加したのですが、たまたま目の前の席に座ったのが三田さんでした。私の仕事の話や生成AIの話を軽くして、もう外に出ないといけないというタイミングでアドレス交換をしました。
そしたら店を出て1分も経たないうちに「ランチ行こう!明日か明後日空いていないですか?」ってメッセージが来て、これがベンチャーのスピード感かと驚きました(笑)。流されるように、翌々日にはもうランチの予定が入っていました。
そのランチの中で、家電メーカーに入社した時に思っていた「AIに携わりたい」という気持ちと、副業への興味があったこと、三田さんの事業説明が魅力的だったことが重なり、2024年7月から副業として関わり始めました。
月2回の進捗報告や議論を重ねる中で、三田さんから「晩御飯食べに行かない?」と誘われるようになり、そのあたりから正式入社の誘いを受けるようになりました。当初は何度かお断りしてました。
確か、5回ほど断ったと思います(笑)。総合コンサルティングファームの中でPMとしてのキャリアを磨いていきたい気持ちが強かったためです。ただ、「AIエージェントに100% Betしてみたい」「プロダクト開発の戦略・企画・開発の責任を一気通貫で担える環境に身を置いてみたい」という気持ちが、自分の心の中には少し渦巻いていました。
そんな中、三田さんとは継続的に話す機会があり、「AIエージェントの進化によって、これからの数年間で世界は激変していく。数年経てば世界はAIが当たり前になっていくかもしれないが、そんな中で、AIエージェントの研究開発の最前線で走り続ける経験は今しかできない。」といった言葉に痺れたのを覚えています。AIエージェントで世の中が混沌となっていく時代だからこそ、飛び込んでみないと見えないものがある。そして、今が飛び込むチャンスである、と。
AI時代はスピードとタイミングが命。今しかないと思ったら、もう迷いはなかったですね。
正解のない領域で、仮説を回し続ける
現在開発を主導しているプロダクトの1つが「労務アシスタントAI」です。労務の専門家が作った人事労務ナレッジデータをRAG(検索拡張生成)などの技術でAIに読み込ませ、それを元に回答する仕組みになっています。
言葉にすると簡単に聞こえるんですが、実際はかなり難しくて。データの整理とAIへの読み込ませ方、精度の高い回答を速く返すためのバランス、等。今も状況は同じなんですが、入社当初はここで本当に苦労しました。正解がどこにもない中で、仮説を立てて検証を回し続ける日々です。
労務という領域の特殊性も、難易度に拍車をかけています。法律だけでなく会社ごとの規定や慣習が絡み、汎用的には解けない属人的な部分が多い。だからこそ、労務の知識を自ら勉強し、専門チームと議論を重ねながらプロダクトを作り上げています。
とはいえ、私自身は課題が大きければ大きいほど燃えるタイプなんです。答えが見えていない方が楽しい、みたいなところが正直あります(笑)
目指すのは、誰もやったことのないAIエージェント
HRbaseが次に目指しているのは、AIエージェントの実現です。
複雑な課題を与えられたときに自律的に計画を立て、タスクを実行して解決できる存在。労務担当者の日々の業務である従業員からの問い合わせ対応、就業規則のメンテナンス、給与計算、勤怠管理など、これらをAIが自律的にこなせる仕組みを作っていきます。
今のプロダクトは、AIエージェントへの入り口にすぎません。国内外の主要なAIモデルやあらゆるツールを駆使しながら、誰もやったことのない領域に踏み込んでいく感覚が、毎日楽しいです。ベンチャーならではのスピード感と意思決定の速さで、この難題に取り組めるのがHRbaseの強みだと思っています。
新しいおもちゃをもらった子供のようなチーム
開発チームの雰囲気を一言で表すなら、新しいおもちゃをもらった子供みたいなんですよね。
新しいAIツールやLLMが発表されるたびに、すぐにキャッチアップして「これ、HRbaseで使えないか?」と試しています。この1年で50個近くのツールを試してきました。中には一時期話題になったものの、今はもう使われなくなったツールもたくさんあります。触ってみないとわからないから全部触る。そういう文化が根づいています。
この感覚を表現するとしたらですが…好きなバンドが新しいCDを出したとき、ファンなら絶対聴きますよね?あの感覚に近いです。「あの新しいアルバムの〇〇って曲、暗いけど何か好きだわー」とか「この歌詞は分かりにくいけど、きっと〇〇を意味しているんだ」とか「この曲、シングル盤の方が良くない?」とか(笑)。新しいものへの反応が、チームとして本当に自然に出ています。
楽しみながら新しい技術に触れ続け議論していくことが、開発チームの日常になっています。
部署を越えた支え合いが、チームを動かす
HRbaseの良いところを挙げるとしたら、まず「支え合い」という言葉が出てきます。
特に印象に残っているのが、開発チームとビジネスサイド(営業・カスタマーサクセス)との関係性です。プロダクトの機能拡張を進めていくと、どうしてもリリース後にトラブルが発生することがあります。これまでの職場では、そういった場面で開発側が事業サイドから叱責され孤立するような空気になることもありました。しかし、HRbaseでは違います。
ビジネスサイドのメンバーが、開発側の立場をちゃんと理解してくれた上でユーザー様への対応を一緒に考えて進めてくれるんです。色々と対策も含めて話し合った後に、「ユーザー様にはきちんと説明しておきますので、大丈夫ですよ。開発頑張ってください。」って言ってもらえたのを覚えています。それだけで開発側の緊張感がすごくほぐれるんです。そして、「いいものを早くリリースしていきたい」ってマインドに繋がっていきます。
会議でも、課題に対して皆が真摯に議論し、前向きに「じゃあどうしていきましょうか」という話になります。ネガティブな雰囲気って周りに伝りやすくて気を付けないといけないと思うんですが、誰もそういった発言をしないのが、HRbaseの大きな特徴だと感じています。
一緒に、誰も歩いていない道を歩きませんか
こんな人と一緒に働けたら嬉しいなと思っています。
まず、AIや最新技術に触れ続けることが熱狂的に好きな人。大手だと開発計画を一度立てたら3〜6ヶ月は変えられないことが多いと思いますが、HRbaseでは数時間前に発表された新しい技術の話でも、熱意をもって提案してくれれば、柔軟に取り込んで方針を変えられる。常に最新の技術と向き合い続けたい人には、ここ以上の環境はないと思います。
それから、プロダクトの開発をリードしたい人。大手企業ではプロダクトのうち一部分にしか関われないことが多いですが、HRbaseではプロダクトの開発のリードを任されることも全然あります。本人が望めば、開発の枠組みを飛び越えてデザインや要件定義だけでなく、営業さんと一緒にお客様との商談に同席したりも全然できます。チャレンジする人を応援する環境があります。そういう意味では、プロダクトを取り巻く、あらゆる領域の業務を経験してみたい…という人も向いていると思います。
そして、AI時代におけるエンジニアのあり方を模索している人。AIが設計もレビューもやってくれるようになりつつある今、エンジニアに求められるものは何か。その答えをAI駆動開発の現場で探していける環境があります。LLMやコーディングツールが日々進化する中で、我々開発チームもより良いツールは何か、開発プロセスはどうあるべきか、を常に議論しています。誰も歩いていない道を歩いている感覚が、ここにはある。それを一緒に楽しめる人を待っています。
